【新NISA】NISA口座をどこで作ったか忘れた時の確認方法|e-Tax・税務署での照会手順

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「新NISAを申し込んだら、『すでに他の金融機関で開設済みです』と表示された…」「昔つみたてNISAを始めた気がするけど、どの銀行・証券会社だったか思い出せない…」

NISA口座は一人一口座がルールなので、過去に作った口座が原因で、いまの手続きが止まってしまうことはよくあります。でも安心してください。「自分のNISA口座がどこにあるか」は、税務署やe-Taxの仕組みを使えば、きちんと調べることができます。

結論:確認の最短ルートは「e-Taxのマイページ」

  • ✅ マイナンバーカードと対応スマホ(またはICカードリーダー)がある方は、e-Taxのマイページから確認するのがいちばん早く、自宅で完結します。
  • ✅ e-Taxを使えない方は、最寄りの税務署に「確認依頼書」を提出して照会します(郵送・窓口どちらでもOKですが、時間はかかります)。

この記事では、

  • どの方法がいちばん早いか(e-Tax/税務署窓口/郵送)
  • それぞれの具体的な手順
  • 開設先が判明したあと、楽天証券で新NISAを始めるために「次に何をすればいいか」

までを、初心者向けにやさしく解説します。一つずつ解決して、最短ルートで新NISAを再スタートさせましょう。

「そもそも新NISA全体の仕組みから整理したい…」という方は、先にこちらを見ておくと理解しやすくなります👇

👉 新NISAの始め方|制度の全体像と失敗しない進め方

1. 結論:NISA口座の開設先を確認する3つの方法

まずは、NISA口座の開設先を確認する代表的な方法を、「スピード」「必要なもの」「手間」で比較してみましょう。

確認方法スピード(目安)必要なもの手間
e-Tax マイページ即時〜数分マイナンバーカード+対応スマホ(またはICカードリーダー)小(自宅で完結)
税務署 窓口おおよそ2週間〜1ヶ月本人確認書類、確認依頼書、印鑑 など中(税務署まで出向く必要あり)
税務署へ郵送おおよそ1ヶ月〜1.5ヶ月本人確認書類のコピー、確認依頼書、返信用封筒中(やりとりに時間がかかる)

💡 マイナンバーカードとスマホ環境があるなら、迷わず「e-Taxのマイページ」一択です。時間と手間をかなり節約できます。

なお、楽天証券の画面上で「税務署申請中」「開設完了」などのステータスを確認する方法はこちらの記事でも詳しく解説しています👇

👉 【楽天証券】新NISAの申請状況(受付状況)を確認する方法

2. 【最速】e-TaxのマイページでNISA口座を確認する手順

e-TaxのマイページからNISA口座の開設状況を確認できる仕組みが整い、マイナンバーカードと対応スマホがあれば、自宅から数分で確認できます。

2-1. 事前に準備するもの

  • マイナンバーカード
  • マイナポータルアプリがインストールされたスマートフォン(またはICカードリーダー付きPC)
  • e-Tax利用者識別番号(持っていない場合はマイページ作成時に取得)

2-2. e-Taxマイページにログインする

  1. マイナポータルまたはe-Taxのマイページにアクセスします。
  2. 案内に従ってマイナンバーカードを読み取り、ログインします。

2-3. 「NISA口座の開設状況」の項目を表示する

ログイン後のメニューやお知らせ欄から、「NISA口座開設状況」「非課税口座」などの名称で表示されている項目を探し、クリックします。

2-4. 表示される内容を確認する

💡 e-Taxで確認できる主な情報

金融機関名(「○○証券」「○○銀行」など)や、
「どの金融機関で」「いつから」NISA口座を開設しているか、といった情報が一覧で表示されます。

ここで「今も有効なNISA口座」がどこにあるかが分かれば、楽天証券で新規に開設できない理由もハッキリします。

あわせて、「今の申請状況(税務署申請中/開設完了など)」を楽天証券側で確認したい場合は、こちらの記事も参考になります👇

👉 【楽天証券】新NISAの申請状況(受付状況)を確認する方法

3. 【確実】e-Taxを使えない場合の税務署照会手順

マイナンバーカードの読み取り環境がない、スマホが対応していないなどの理由でe-Taxが使えない場合は、税務署を通じて開設先を教えてもらう方法をとります。

3-1. 「確認依頼書」を入手する

  • 正式名称は「非課税口座の開設先金融商品取引業者等に関する確認依頼書」です。
  • 国税庁のサイトからダウンロードするか、最寄りの税務署窓口で用紙をもらうことができます。

3-2. 必要事項を記入し、税務署に提出する

提出先は、あなたがお住まいの地域を管轄する税務署です。

  • 提出するものの例:
    • 記入済みの確認依頼書
    • 本人確認書類のコピー(マイナンバーカード、運転免許証など)
    • (郵送の場合)返信用封筒(自分の住所・氏名を記入し、切手を貼ったもの)

提出方法は、

  • 税務署の窓口に持参する
  • 税務署宛てに郵送する

のどちらでもOKです。

3-3. 回答(照会結果)を待つ

税務署が照会を行ったあと、

  • NISA口座を開設している金融機関からあなたに連絡が来るパターン
  • 税務署から直接、照会結果の通知が届くパターン

のどちらかになります。

🚨 注意:税務署経由の照会は時間がかかる

税務署での照会は、繁忙期などのタイミングによっては1ヶ月前後かかることもあります。
「急いで楽天証券で新NISAを始めたい…」という気持ちは一旦おさえて、気長に待つ前提で依頼しておきましょう。

4. 開設先が判明した後、楽天証券でNISAを始めるには?

e-Taxや税務署からの照会で、過去にNISA口座を開いた金融機関(ここではA社とします)が分かったら、次は「楽天証券で新NISAを始めたい」というゴールに向けて、手続きを整理します。

🚨 まず確認!金融機関の変更・再開設は「年単位」です

すでに今年(1月1日〜12月31日)に過去のNISA口座(A社)で少しでも投資枠を使っている場合、 原則としてその年の途中で楽天証券に乗り換えることはできません。

この場合、楽天証券で新NISAを始められるのは翌年の1月1日からになります。

このルールを踏まえた上で、過去の口座(A社)をどうするかを決めます。

4-1. パターン1:過去のNISA口座(A社)を「廃止」したい場合

例:A社ではもう投資する予定がない/少額でほとんど使っていない、というケース。

  1. A社に連絡
    カスタマーセンターなどに連絡し、「NISA口座を廃止したい」と伝えます。
  2. 廃止手続きと書類の発行
    A社側の手続きが完了すると、「非課税口座廃止通知書」などの書類が発行されます。
  3. 楽天証券に書類を提出
    廃止手続き後にA社から発行された「非課税口座廃止通知書」を楽天証券に提出します。
    この書類を提出することで、楽天証券でのNISA口座開設手続きを再開し、「重複口座なし」の状態を証明できます。

4-2. パターン2:過去のNISA口座(A社)から「金融機関を変更」したい場合

例:A社で運用中の資産があり、それを整理してから楽天証券に移りたい…といったケース。

  1. A社に連絡
    「NISA口座の金融機関を変更したい」と伝え、必要な手続きと書類を確認します。
  2. 変更手続きと書類の発行
    手続きの中で、「非課税勘定廃止通知書」のような書類が発行されます。
  3. 楽天証券に書類を提出
    A社から受け取った「非課税勘定廃止通知書」などを楽天証券に提出します。
    この書類が、あなたがその年に「NISA口座をA社から楽天証券に切り替える意思がある」ことを証明します。

楽天証券での新NISA口座開設の流れや、最初にやるべき初期設定はこちらの記事でくわしくまとめています👇

👉 【初心者向け】楽天証券の始め方|新NISA対応の口座開設手順と最初にやること

5. まとめ:パニックにならず、一つずつ解決すればOK

NISA口座をどこで作ったか忘れてしまっても、

  • e-Taxのマイページ
  • 税務署への確認依頼書

といった公式の仕組みを使えば、必ず開設先は分かります。まずは「自分の口座がどこにあるのか」を落ち着いて確認しましょう。

そのうえで、

  • 今の金融機関をそのまま使い続けるのか
  • 楽天証券に乗り換えて、新NISAをメインで使うのか

を決めていけば大丈夫です。

✅ 次にやることチェックリスト

  • e-Taxが使える → まずはマイページからNISA口座の開設先を確認する。
  • e-Taxが使えない → 税務署のサイトや窓口で「確認依頼書」を入手し、提出する。
  • 開設先が分かった → 廃止 or 金融機関変更のどちらに進むか決め、楽天証券での新NISAスタートに向けて準備する。

新NISAの全体像や、実際にどんな投資信託を買うべきかは、こちらの記事でくわしく解説しています👇

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