失敗する前に読むべき!新NISAで初心者が買ってはいけない危険な商品とNG行動5選
「新NISAを始めたけど、SNSで『やめたほうがいい』『危険』といった情報を見て不安になる…」
新NISAは長期的な資産形成に最適な制度ですが、「買ってはいけない商品」を選んだり、間違った行動をしてしまうと、非課税のメリットを活かせず損をする可能性があります。
🚨 結論:危険なものを避け、「王道」を選べば失敗しない
新NISAでの失敗は、ほとんどが「よくわからない商品に手を出すこと」と「パニックになって途中でやめること」が原因です。
逆に、この記事で紹介する危険な商品を避け、全世界株式(オルカン)やS&P500といった「王道インデックス」を選んで放置すれば、成功確率は格段に上がります。
この記事では、初心者が避けるべき具体的な商品と、投資を失敗させるNG行動をまとめます。
先に「安全な商品」をチェックしたい人は、下のリンクへ進んでください。
1.【買うな!】初心者が避けるべき「危険な商品」3パターン
新NISAでは数千本の投資信託が買えますが、その中には初心者にとってリスクが高すぎる商品が紛れています。ここでは、特に注意したい3パターンに絞って解説します。
パターン①:信託報酬が高すぎる商品(手数料負けリスク)
投資信託の運用にかかるランニングコストを「信託報酬」といいます。これが高い商品は、長期投資では避けるべきです。
🚨 NGの目安:信託報酬が「年1.0%以上」のファンド
たとえば、信託報酬が0.1%のインデックスファンドと、1.5%のアクティブファンドを比べると、手数料だけで毎年1.4%ずつ差が広がります。
これが20〜30年続くと、同じ運用成績でも最終的な資産額が数十万円〜数百万円レベルで変わることも珍しくありません。
特に、
- テーマ型ファンド(AI、ロボット、宇宙、脱炭素 など)
- 独自の運用を目指すアクティブファンド
は信託報酬が高くなりがちです。
✅ 初心者は、信託報酬0.2%以下のインデックスファンドを中心に選べばOKです。
(具体的なファンド例は「初心者が買うべき投資信託3本」の記事で紹介しています)
パターン②:特定の国や産業に偏った商品(集中投資リスク)
値動きが激しく、大損する可能性が高い「集中投資」型のファンドも避けたいパターンです。
- 〇〇国株集中ファンド:
「これから伸びる!」と言われても、その国の政治・経済が不安定になると、資産全体が大きくマイナスになります。 - 特定の産業・テーマ型ファンド:
一つのトレンド(例:特定のIT分野、資源、仮想通貨関連など)に絞っているため、トレンドが崩れると暴落リスクが高いです。
また、新NISAの成長投資枠で買える中には、
- レバレッジ型(価格変動が2倍・3倍になるもの)
- インバース型(下落で利益を狙うもの)
のような、短期売買向けの商品もあります。これらは「プロや上級者の短期トレード用」と考えておくのが無難です。
✅ 初心者は、全世界株式(オルカン)や全米・S&P500など、広く分散されたインデックスを選び、リスクを薄めることが鉄則です。
パターン③:頻繁に分配金を出すファンド(毎月分配型など)
投資信託の中には、毎月や隔月で収益を「分配金」として投資家に払い出す商品があります。
🚫 NG行動:なんとなく「毎月分配型」を選んでしまうこと
一見「毎月お小遣いがもらえる」ように見えますが、元本を取り崩して分配しているだけのケースもあります。
また、分配金を受け取ると、そのお金を自分で再投資し直す手間もかかり、複利効果が弱くなります。
新NISAの最大のメリットは、「長期で非課税&複利で増やすこと」です。
そのため、
- 分配金は「再投資型」を選ぶ
- 「毎月分配」など、分配を売りにした商品には近づかない
というルールにしておくと安心です。
2. 投資を失敗させる「NG行動」5選
安全な商品を選んでも、途中でこれらの行動をしてしまうと、せっかくの資産形成が台無しになります。
NG行動①:SNSやニュースに振り回されてコロコロ商品を変える
行動:
「〇〇が暴落したから売却しよう」「次は△△が伸びるらしいから乗り換えよう」と、頻繁に商品を売買すること。
失敗の理由:
新NISAの長期積立では、継続(放置)こそ最大の武器です。
SNSやニュースは短期的な話題に偏りがちで、そのたびに売買を繰り返すと、
- 手数料・スプレッドのコストがかさむ
- 高値で買って安値で売る「逆タイミング」になりがち
という悪循環に陥ります。
✅ 原則として、商品の軸は変えず「積立額」で調整するのがおすすめです。
NG行動②:無理をして生活防衛資金まで投資に回す
行動:
「早くお金を増やしたいから」と、半年〜1年分の生活費(生活防衛資金)まで投資に回してしまうこと。
失敗の理由:
投資には価格変動リスクがあります。緊急で現金が必要になったとき、資産がマイナスになっていたら、損失を抱えたまま売らざるを得ないことになります。
投資はあくまで「当面使う予定のない余剰資金」で行うのが鉄則です。
NG行動③:暴落時にパニックになって売却する(狼狽売り)
行動:
コロナショックやリーマンショック級の下落が来たときに、怖くなって保有商品を全部売ってしまうこと。
失敗の理由:
投資の世界では、「最悪のタイミングで売る」ことが最大の損失です。
歴史的に、世界株式は何度も暴落を経験しながら、そのたびに回復し、過去最高値を更新してきました。
✅ 暴落は「安く買えるセール」の側面もあります。
感情ではなくルール(毎月積立)で動けるように、最初に方針を決めておきましょう。
NG行動④:毎月の積立を途中でやめてしまう
行動:
評価損益がマイナスのときに「やっぱり投資は怖い」と積立設定を解除してしまうこと。
失敗の理由:
積立投資の強みである「ドルコスト平均法」は、価格が高いときは少なく、安いときは多く買うことで、平均取得単価を下げる仕組みです。
マイナスになったタイミングこそ、たくさん口数を買えるチャンスでもあります。
ここで積立を止めてしまうと、「安く買って、回復で利益を取る」という一番おいしい部分を逃すことになります。
NG行動⑤:頻繁に資産状況をチェックしすぎる
行動:
毎日何度もアプリを開いて、資産の増減をチェックすること。
失敗の理由:
人間は、利益の喜びよりも損失のショックのほうを強く感じる性質があります。
細かい値動きを見続けると、
- 「下がっているから怖い」→ 売りたくなる
- 「上がっているから今買いたい」→ 高値掴みになる
といった、感情ベースの判断に引っ張られやすくなります。
✅ 理想は、「月1回だけチェック」くらいの頻度です。
それ以外はアプリを開かないくらいのほうが、結果的にうまくいきやすくなります。
3. まとめ:失敗を回避したら、次のステップへ進もう
新NISAは、あなたの資産を増やすための強力な道具です。失敗しないための基本は、とてもシンプルです。
- 信託報酬の安い「分散型インデックス」を選ぶ(オルカンやS&P500など)
- 生活防衛資金を確保し、余剰資金で始める
- 途中でやめず、「放置(継続)」を徹底する
この3つさえ守れば、成功確率は劇的に高まります。
危険な商品・NG行動を理解できたら、次は「何をどれくらい積立設定するか」という具体的なアクションに進みましょう。
買う商品が決まっている方は、そのまま積立設定の手順へ進んでください👇
Cheese Stock|ちーず(運営者)
新NISA × 楽天証券 × 投資初心者向けに「迷わない教科書」を発信中。
読者さんの疑問には可能な限り丁寧に回答しています。
「次に何をすればいい?」がすぐ分かる運用ガイドを更新中です。

コメント