「新NISAの口座開設を申し込んだけど、結局いつから投資を始められるの?」「いま『税務署申請中』になっているけど、あとどれくらい待つの?」
新NISAは手続きのステップが多く、「開設完了まで何日かかるのか」が分からず不安になる人がたくさんいます。安心してください。開設完了までの日数は、主に「楽天証券側の確認」と「税務署の審査」の2つで決まります。
結論:楽天証券のNISA口座開設にかかる日数の目安
- ✅ 楽天証券側の確認(書類不備がない場合): 最短で翌営業日〜数営業日
- ✅ 税務署の審査: 通常1〜2週間程度
トータルでは、およそ2週間〜1ヶ月程度を目安に見積もっておくと安心です。土日祝をはさむと、その分だけ審査は長引きやすくなります。
※本記事の内容は、楽天証券の公開情報と一般的な事例をもとにした「目安」です。最新の手続き状況は楽天証券の公式サイトでも確認してください。
この記事では、口座開設が完了するまでの正確な流れと、審査中に「何をすべきか」「何を待つべきか」を整理して解説します。手続きをスムーズに終わらせて、いち早く積立設定に進みましょう。
制度の全体像から整理したい方は、先にこちらを読んでおくと理解しやすくなります👇
1. 開設完了までの流れと日数(3つのステップ)
新NISAの口座開設は、大きく分けて次の3ステップで進みます。まずは、自分がどこまで進んでいるのかを把握しましょう。
| ステップ | 手続き内容 | 期間の目安 | 表示されやすいステータス |
|---|---|---|---|
| ① 総合口座開設 | 本人確認書類・マイナンバーを提出し、楽天証券が内容をチェック。 | 最短で翌営業日〜数営業日 | 「受付済」「本人確認待ち」 |
| ② 税務署審査 | NISA口座が他の金融機関と重複していないか、税務署が照合。 | 通常1〜2週間程度 | 「税務署申請中」「審査中」 |
| ③ NISA口座開設完了 | 税務署の審査が通り、楽天証券でNISA口座が正式に設定される。 | 審査完了後、数営業日以内 | 「開設完了」 |
特に時間がかかるのが②税務署審査の部分です。
- NISAは「一人一口座」しか持てない決まりがあり、税務署が全金融機関の申請を横断的にチェックしている。
- 制度改正直後や年末年始など、申請が集中する時期は審査が長引きやすい。
これは楽天証券側では短縮できないため、ここだけは待つしかないという点を知っておくと少し心がラクになります。
いま自分がどのステップにいるかは、こちらの記事で画面の見方から確認できます👇
👉 【楽天証券】新NISAの申請状況(受付状況)を確認する方法
2. 税務署審査中に取引できる?「仮開設」の仕組みとリスク
楽天証券では、ステップ①(総合口座開設)が終わると、NISA口座が「仮開設」というステータスになることがあります。
2-1. 仮開設のメリット:審査を待たずにスタートできる
仮開設の状態でも、条件を満たせば次のような取引ができる場合があります。
- 投資信託の買付(つみたて投資枠/成長投資枠)
- 定期積立の設定登録
「少しでも早く投資を始めたい」「マーケットのタイミングを逃したくない」という人にとってはメリットです。
2-2. 仮開設の最大のデメリット:非課税にならない可能性
🚨 仮開設中の取引は「必ず非課税になる」とは限りません
仮開設中に取引を開始したあと、税務署の審査で「NISA口座開設不可」と判断された場合、その期間の取引は非課税にはならず、すべて「課税口座(特定口座または一般口座)」での取引として扱われます。
そのため、
- 絶対に新NISAの非課税枠で運用したい人 → 焦らず、ステータスが「開設完了」になるまで待つのが一番安全です。
- まずは少額だけ試してみたい人 → 「課税口座扱いになっても仕方ない」と割り切れる金額の範囲で、自己責任で利用を検討しましょう。
「開設完了」になった後の具体的な積立設定の手順は、こちらで画面付きで解説しています👇
👉 楽天証券で新NISAの積立設定をする方法|全手順スマホ画面で解説
3. 審査期間が長引く(進まない)ときの原因と対処法
「思っていたよりも日数がかかっている…」というときは、次の2パターンに分けて考えると状況を整理しやすくなります。
3-1. 税務署に届く前で止まっているパターン(書類不備が多い)
ステータスが「受付済/本人確認待ち」「書類不備」のまま動かない場合は、楽天証券側で止まっている可能性が高いです。
✅ 自分で解決できるチェックポイント
- 本人確認書類の画像がピンボケしていないか(文字や顔写真がはっきり読めるか)。
- 登録した住所と、提出した本人確認書類の住所が1文字も違わず一致しているか。
- マイナンバーカードは表・裏の両方を提出しているか(通知カードの場合は補助書類の組み合わせも要確認)。
- 楽天証券からの「書類不備のお知らせメール」が迷惑メールフォルダなどに埋もれていないか。
ここでの不備を解消しないと、税務署に審査が回らず、いつまで経っても「税務署申請中」に進みません。まずはメールとマイページの「重要なお知らせ」を確認しましょう。
3-2. 「税務署申請中」で長く止まっているパターン
ステータスが「税務署申請中」「審査中」になっている場合は、楽天証券側の手続きは完了しており、あとは税務署のチェック待ちです。
この期間が長引く主な要因は次のとおりです。
- 新NISA制度スタート直後など、全国で申請が集中しているタイミング。
- 年末年始など、税務署側の処理が混み合いやすい時期。
- 過去に別の金融機関でNISA口座を開設・解約しており、照合作業に時間がかかっている。
残念ながら、この段階ではあなた側から審査を早めることはできません。問い合わせをしても、具体的な完了日を教えてもらえないことがほとんどです。
この待機期間は、「不安になる時間」ではなく、投資の準備を整える時間と割り切ってしまうのがおすすめです。(次の章でやるべき準備をまとめます)
4. まとめ:開設完了を待ちながら「積立スタートの準備」をしておこう
楽天証券の新NISA口座は、自分ではスピードをコントロールできない部分(税務署審査)がどうしても存在します。
ですが、その間に「何もできないわけではない」のがポイントです。待っているあいだに準備を済ませておけば、「開設完了」のお知らせが来た瞬間からスムーズに非課税投資を始められます。
✅ 審査期間中にやっておくべき3つの準備
- ① 積立金額を決める
生活に支障が出ない範囲で、月いくらなら無理なく続けられるかを決めておきましょう。 - ② 買う投資信託を選ぶ
全世界株式(オルカン)やS&P500など、王道インデックスファンドを比較して、自分のスタイルに合う1〜2本を決めておくのがおすすめです。 - ③ 資金の置き場所を整える
楽天銀行とのマネーブリッジ設定や入金方法(楽天カード/楽天キャッシュ/銀行振替)を確認しておくと、スタートがスムーズです。
- どの投資信託を買えばいいか迷っている方はこちら👇
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👉 楽天証券アプリ「iSPEED」で入金する方法
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Cheese Stock|ちーず(運営者)
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